木々も一斉に色付き、落葉が風に舞う姿に冬の訪れを感じる季節とました。
今年は急に気温が低下したため、例年にまして肌寒く感じますね。
そんな木枯らし吹く季節に陽だまりのように優しくあたたかな絨毯「アートギャッベ」が期間限定で集まります!
期間は12月11日から12月19日となっております!
近年、雑誌やテレビ等でも取り上げれることが増えたため「ギャッベ」の名前を耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。
ギャッベは南ペルシアの遊牧民が手織りで紡ぐ羊毛の絨毯です。
過酷な遊牧生活で暑さや寒さをしのぎ、快適に暮らすための生活必需品として古くから母から娘へと製法を受け継ぎながら作り続けています。
自分たちで羊を育て、その毛から糸を紡ぎ、草木で染め、思い思いに織り上げる。
そうして作られるのがギャッベなのです。
では「アートギャッベ」とはどういうものなのでしょうか?
簡単に言ってしまえば「デザイン性や品質で厳選されたギャッベ」です。
・・・『厳選』。
インターネットの普及に伴い、どんなものでも自宅で購入できる昨今ではよく聞く言葉です。
言葉で言うのは簡単です。
しかしその実、抽象的で軽はずみに口にするのは無責任な言葉です。
では「アートギャッベ」はどのように厳選されているのでしょうか?
その過程は羊毛から始まります。
一流の料理が一流の食材から作られるように上質なギャッベは上質なウールを必要とします。
アートギャッベのウールは高地で生きる羊より刈り取られます。
標高が2000mを超える山岳地帯は昼と夜で20度以上の寒暖差があります。
羊たちはその環境で生活するために、温度や湿度に順応する毛を蓄えるのです。
高地と平地の羊では順応する力に大きな差が生まれるそうです。
過酷な環境で育まれた上質な羊毛には内部に多くの脂分を含みます。
ギャッベになっても環境に順応する力や内部の脂分は残ります。
そのため冬は暖かいのはもちろん、夏にも爽やかに使うことができ、
脂分のおかげでしなやかで切れにくく水分や汚れがしみこまないギャッベとなるのです。
羊毛を厳選した後は糸を紡ぎます。
一般的なギャッベで使われる糸は機械で紡がれます。
しかし、アートギャッベの糸は1本1本を手で紡ぐのです。
その僅かに不均等な糸が、どこか優しく素朴なアートギャッベの表情を作ってくれます。
紡がれた糸は染色を行います。
赤は茜の根、橙はザクロの皮、茶色はクルミの皮・・・
自生する草木で染めることで優しい風合いになります。
しかし、脂分を多く含んだ上質な羊毛は染め上げるのに手間も時間もかかります。
ではどう染めるのでしょう?
一般的なギャッベの多くは脂分を抜き染めやすくした羊毛を使うそうです。
しかし、それでは羊毛の良さが損なわれてしまいます。
アートギャッベの羊毛は油分を残したまま染め上げます。
草木を粉末状にし煮込んだ釜に羊毛の糸を入れ数時間、時には十数時間を掛けて染め上げます。
時間と手間を掛けじっくりと染めることで内部まで染まり、色褪せのいにくい糸となるのです。
羊を育て良い羊毛をとり、人手で紡ぎ大自然で染める。
ここまではアートギャッベの基礎となる原料作り。
ここからやっとアートギャッベが織られます。
ギャッベを織るのは遊牧民の女性たちです。
アートギャッベはその織り手の中でも特に技術や感覚の優れた方たちです。
大きさによって1~4人で、数週間から数か月の時間を掛けてゆっくりと丁寧に織られます。
願いや想いを込めて織られたり、好きな風景を思いながら織ったりと織り手の感性で織り上げます。
そのデザインは全て1点ものです。
伝統的な柄はあれど、少しずつ異なるのもアートギャッベの魅力の一つです。
織り上がってもそれで終わりではありません。
そこから仕上げの工程があるのです。
まず、織り上がったアートギャッベは裏面をバーナーで焼きます。
結び目を固くし丈夫にし、余分な毛を除き使いやすくするための工程です。
絨毯を焼くなんて驚きですよね。
洗浄の際に綺麗になるので実物を見ても焼いたとは思えないです。
アートギャッベは使いやすさのため、見えない部分まで仕上げます。
焼いた後は毛の長さを均一にします。
もともと、ゴツゴツした石の上に敷いて使うギャッベはとても毛足が長いですが、重たく毛が抜けやすいです。
それを現代の生活でも使いやすい様に切りそろえます。
そうすることで、使いやすくなるだけでなくデザインも美しくみせることが出来ます。
織りの細かさにあわせて職人の力加減で均等にしてきます。
定規などないので感覚を頼りに調整します。
この難しい作業を行っているからこそアートギャッベはより美しく見えるのです。
こうして美しく仕上げられたアートギャッベは洗浄を行います。
綺麗にするだけでなく、遊び毛を減らし、トリートメントのために洗浄します。
時間を掛けて丁寧に仕上げを行い上質な艶のある絨毯に仕上げていきます。
洗浄したギャッベを乾燥させれば経糸のふさを巻き込んで仕上がられます。
最終確認が終わったものをさらに選定します。
日本の暮らしに馴染み、品質とデザインが卓越しているものが日本にやってきて
「アートギャッベ」と呼ばれるのです。
いかがでしょうか。
これがアートギャッベが「厳選」されていると言われる所以です。
一過性の流行ではなく、30年後でも「好きだ」と言える。使いたいと思う。
心からあたたかくなる自分の居場所になってくれる絨毯。
それこそがアートギャッベなのです。
ギャッベと聞くと伝統柄のイメージが強い方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、アートギャッベはモダンな物やシックな物まで多種多様です。
そんなアートギャッベが250枚ほどNogamiに集まります。
期間は12月11日から19日です。
アートギャッベは踏み心地や手触りを体感し選んでほしいとの思いからインターネットでの販売を行っておりません。
是非、この機会にギャッベの中でも最高峰の「アートギャッベ」を体感しにいらしてください。
ご来店予約された方にはプレゼントをお渡しいたします。
ご予約はこちらからお願い致します。
アートギャッベ250枚展【愛媛県松山市】12/11(土)-12/19(日)迄期間限定開催!
写真では写ることないアートギャッベの世界観をお楽しみください。
お越しを心よりお待ちしております。